Archive for June 2006

07 June

悔しさは”何”倍?

・・・。
■ナビスコカップ 準々決勝第2戦
 川崎フロンターレ 2-1 浦和レッズ(等々力)


ナビスコ準々決勝第2戦、舞台を等々力に移し、”3日”というハーフタイムの後の、さらに4-3という微妙な?リードでの今回の再戦。

試合が始まると両チームとも攻撃的なサッカーを展開。川崎が攻撃に来るのはわかっていたことですが、守備を意識したかたちになると思われたレッズもどんどん攻めに出ていくのはちょっと意外でした。ただ、もしものことを考えたら得点は絶対必要なわけで、そう考えたらそれも納得できるものでしたが。

4日前の駒場ではマルコンから二度もゴール前で得点に繋がる仕事をさせてしまったわけですが、今回の先制点もそのマルコンからでした・・
10数分過ぎ、マルコンが左サイドを突破しセンタリング。ニアにDFがつられてしまって、ボールはファーでフリーでいた我那覇の前に転がっていき・・

『アウェイゴール2倍』ルールにより、この時点で準決勝行きの切符は川崎の手に。

これで迷うことも無く、というよりも、攻めに行かざるを得なくなったレッズ。
相手ゴール前まで攻め込むものの、最後のフィニッシュまでもっていけない状態が続きましたが、30分というところでPKゲット。
これをシトンが冷静に決めて、切符を取り戻す。
しかし、このPK獲得に闘莉王が絡んでいるんですからねぇ・・

スコアはこのまま動かず前半終了。


後半が始まるとレッズペース。特に平川の右を使って、長谷部に暢久がどんどん相手ペナルティエリアに入っていくかたちで攻めるレッズ。
しかし、自陣側で相手のスローインから、一瞬の油断で、川崎に追加点が・・・奪い返した切符はまたしても川崎の手に。

ここからは、途中、暢久のシュートがバーに当たる決定的な場面がありましたが、山岸のスーパーセーブと、こちら側にいるラインズマンの旗と、相手の時間稼ぎばかり目立つ展開に・・

残り20分、15分、10分・・・と時間がどんどんなくなっていき、岡野やセルを投入するも得点は奪えず。最低4分はあると思われたロスタイムも3分しかなく、黒部の投入も虚しくタイムアップ。

2006年のナビスコカップが終わってしまいました。まだ6月だというのに・・。


無情なタイムアップの笛と共に止まってしまう『PRIDE OF URAWA』と、その瞬間の沈黙は本当に嫌ですね・・。


終了後は、去年の臨海で思ったこととまったく同じことを思っていました。
「決勝にはいけないのか」
と・・。
浦和レッズではないどこかのチームがまた国立で決勝をやるんだということを考えたら、非常にやりきれない気持ちでいっぱいでした。


帰り道、
「ロビーや代表組みがいたら・・」
「暢久のシュートが決まっていれば・・」
「ロスタイムがもっとあれば・・」
とか、こういうときはどうも不毛な『たら・れば』ばかり考えてしまいます。
(ちなみにビデオでみたのですが、バーに当ててしまったあの時の暢久の顔は、2年前の決勝でPKを止められてしまった時と同じ顔していました)


しかし、まさか『アウェイゴール2倍』のJ最初の餌食が我々になろうとは。
このルールにはどうも昔から納得いかない部分があるのですが、アウェイゴールが2倍になるのは、「アウェイでゴールをあげるのは難しいことであるから」というのが理由らしいですが、それなら、「アウェイで失点を抑えること」も同時に評価されるべきだと思うのですけどねぇ。
スコアは同じなのに、こんな釈然としないルールで「負け」ということになってしまうのはどうも納得がいきません。
まあ、負け惜しみですが・・


ナビスコの決勝トーナメントの敗退というのは、本当に悔しいです。
負けてしまったら、もう次がないのですからね。
しかもアウェイゴールルールでの敗退。
おそらく、リーグ優勝の可能性が消えてしまう試合の次に悔しい試合でしょう。
でも、我々は今年は優勝する予定なので、この6.7というのが2006年の最も悔しい日となることでしょう。と、信じたい・・


こんな心境のままW杯を迎えるのはなんとも辛いものものがありますが、ずっと凹んでてもしょうがないので、リーグに向けたいいリフレッシュだと思って、なんとか前向きにいきたいと思います。そして、7.22は必ずリベンジしましょう。
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03 June

駒場のチカラ

そして等々力へ・・
■ナビスコカップ 準々決勝第1戦
 浦和レッズ 4-3 川崎フロンターレ(駒場)


ナビスコ、決勝までの次の壁、準々決勝。我々の相手はリーグ首位の川崎。
第1戦がホーム、第2戦がアウェイである場合の難しさは去年の準決勝で経験済みであるわけで、この準々決勝を突破するには、初戦の駒場で勝たなければ絶対に次は無い。そう思って臨んだ今回の試合。


試合展開は、取って取られて、取られて取って・・で壮絶な打ち合いに・・・

序盤、相手にペースを握られ気味の展開でしたが、自陣で得たFKから先制点ゲット!
FK→ロングボールで相馬へ。左サイドでボールを受けた相馬は相手DFを1人かわすと、素晴らしいクロス。それをシトンが競り勝ってヘディングシュート!

コレだよコレ!今年最も見たかった得点パターン!!ようやく見ることができました!!
(こっち側のゴールだったらもっと嬉しかったケド)

ここからは、和製コリーナ?奥谷のいつもの神経質ジャッジもあって、リズムに乗れず2失点を許し逆転・・
2失点とも、DFが相手のシュートをブロックにいって、その後ボールが相手にとっていいところにポトリと落ちてしまったというのもあるので、多少アンラッキーな感じでもありましたが、シュートまで持っていかれているのは事実なので、まあここは先制を許してもしっかり逆転するという、川崎のリーグ首位の実力を見せ付けられたと言うべきでしょうか。

後半、当然このまま終わるわけにはいかないし、今回の最低ノルマである『勝利』を手にするには点を取るしかないし、攻めるしかない!
ということで、『ウォーリアー』で気合を入れなおし、『アレ浦和』!
数分経ったところでコーナーから同点ゴール!まさにしてやったりって感じでした。

その後も前半に動きの悪かった暢久を代わって投入された平川と、相馬をうまく使って波状攻撃。

しかし、その波状攻撃で前がかりになっていた(闘莉王が上がっていた)ところにロングボールを出されて、相手にオフサイドラインを突破されて、ギシもかわされて、ゴールを決められ、再びリードを許す・・

ここで『アレ浦和』から『PRIDE OF URAWA』にチェンジ。
絶妙なタイミングであったし、でも確かにこれしかなかったでしょう。

攻める姿勢は変わらず。

そしてすぐさま同点ゴール。
平川の右突破マイナスゴロ折り返しでシトン!
平川に出した永井のパスは絶妙でした。ほんと永井はいいパス出しますね。

さらに数分後、ゴール前でポンポンと繋いで、最後はシトンがキープしてキープしてキープしてズドン!シトンの得意パターンですよね。

オーロラビジョンの時計に目をやると、針が真下を向いていて、継続される『PRIDE OF URAWA』と、これまでの苦しい展開を思い起こしたら、まるでロスタイムが15分もある気分でした。。

その重い15分をなんとか乗り切って、勝利!
次の等々力のことを考えたら欲しかったんですけどね・・。5点目。


試合後、今年適用の『アウェイゴール2倍』を考えると、3失点は取られすぎだと思いましたが、でも今日の展開で、次引き分けでも良いことを考えたら本当に大きな勝利だったかと。

最後は次に向けた『アイーダ』。と、『フェズゴール』。
シトンの4得点は凄いけど、でも今日は本当にみんなで取った得点。
けど、4点目は本当に良く決めてくれたと思いますし(いや、どの得点もですけど)、やっぱりシトンは凄いということで^^;


ここ最近15000人前後が続いていた駒場ですが、今回19000人を超えて、久々に駒場らしい駒場だったような気がしました。
指定席も、空席もなく赤で埋まっていたし、ゴール裏も通路にビッシリ。
スタンドの雰囲気も、前半の悪い流れの時のため息とざわざわした感じと罵声と・・悪循環にしかならないあの感じ。
と、後半のスタジアムの一体感がもたらす押せ押せムード。結局最後はこの駒場独特の空気が勝利をもたらしたかなという気がしました。


さて、予定通り駒場勝利で等々力に乗り込むことになりましたが、引き分けでも良いということを念頭に置いてやったらやはりやられるでしょう。アウェイゴールもあるし、しかも3失点しているので、無理はしないながらも、引きすぎず、尚且つ点も狙いにいくというちょっと難しい展開になるでしょうか。そういう状況に見合ったサポートというのも必要になってくるでしょう。
準決勝進出に向けて、次もなんとか頑張りましょう。


#ホームでのラストゲームとなった犬飼社長
「自分より浦和レッズを愛するものはいない」
という言葉は、とても印象に残っています。
本当に4年間お疲れ様でした&ありがとうございました。


ナビ得点王は決まり?
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