Archive for July 2006

29 July

浦和の実力とは

この”1”をどう捉えるか
■Jリーグ 第16節
 ヴァンフォーレ甲府 1-1 浦和レッズ(小瀬)


7月の4連戦最後の試合。
ロビーとシトンが不在の苦しい状況が続いていますが、この日をどうにか乗り切れば8月には2人とも復帰してくる予定なので、なんとか頑張ってこのギリギリで昇格してきた相手に取りこぼしは避けたいところ。


試合は、序盤両チームともパスミスが目立ち落ち着かず、特にレッズのほうは後方からのロビングが前線と合わないという場面が目立つ展開。
そんな中バレーにニアサイドのポスト直撃のシュートを打たれるという危ないシーンも。

試合が落ち着いてくると右サイドを中心に攻撃の形を作るレッズ。
平川や暢久が右サイドを突破して中央へクロス→伸二がシュート、あるいは自分でシュートというのが何度か。

一方の甲府は前の3人でカウンターを狙う戦術。
レッズのコーナーが増えてくると、そのカウンターがより効果を発揮し、左右のスペースをうまく使って攻める甲府。

しかし前半は点は入らず終了。
レッズとしては早いうちに先制点を取りたかったところですが、連戦の疲労と蒸し暑さを考えたら、まあ「狙い通り」ということにしておくべきでしょうか。


後半も相変わらず繋がらないパス。
前線にボールを渡しても周りのフォローがなく孤立し、そこから強引なドリブル突破→ボールを奪われる or 迷っている間につぶされるの連続・・

10分程経ったところで伸二と永井が交代。

しばらくして、サイドを走らせてアーリークロスという攻撃を徹底していた甲府にまさかの先制点を奪われ、スタジアムは、してやったり感たっぷりの空気に・・。

すぐに同点に追いつきたいレッズでしたが、相変わらずちぐはぐなシーンが続く非常に苦しい状況。

それでも残り15分というところで、アレがボールを受けるとペナルティエリア左斜め45度の位置から地を這うミドルを放つと、それがネットに突き刺さり同点。ようやく反撃の狼煙。

この後すかさず黒部を投入。
だが前線でためができるもなかなかシュートまでいけず。
残り10分にはさらにウッチーを投入し、闘莉王を上げて、完全なパワープレーモードへ。

達也が相手キーパーと1対1になる場面や、闘莉王の惜しいヘッド(飛び込み)&ペナルティエリアで倒される場面(シミュレーションとられましたが)などがあるも、得点には至らず結局ドローで試合終了。

試合状況から考えたら負けなくて良かったと言うべきなのかもしれませんが、やはり勝って勝ち点3をとって帰りたかった。でもいくら飛車角抜きだからといってやれない面子じゃないし、というかむしろやらねばならないでしょう。連戦は相手も同じですからね。
試合前にこんな記事を見させられていたので余計にそう思いました。

幸いだったのは、ガンバも川崎も引き分けたことでしょうか。

来週は休みになりますが、ロビー&シトンも戻ってくるし、気持ちを切り替えて8月からの試合、まずは次の東京戦に備えたいですね。



さて、今回の遠征について。
個人的には初山梨だったわけですが、とにかく暑い。盆地ですよ、盆地。夏の甲府はまさにアウェイの洗礼。アブダビです。

?談合坂SAにて

山に囲まれています
富士の国です

あまりの暑さに水を補充。
撒く水じゃありません

↓はここで売っていた玉こんと牛すじ。
名物かどうかは?

帰りのココはボルテにでもいるような雰囲気でした。
食料の補充も


?小瀬スポーツ公園

昼過ぎにようやく到着。
レッズサポへのために取り付けたノボリですか?
正面から
メインスタンド裏
晴れたり降ったりの天気

アウェイ側並び列へ。ここで先に来ていた仲間と合流。
ほとんどの人は日陰に退避中

ビジターゲート前で、いかにもなお土産売り場が。
宅急便まで・・

試しにバラで売っていた冷やしてある桃を。結構甘かったです。(デラウェアは断念しました)
口と手がべとべとになりましたが

開門1時間前には待機列は膨れていつもどおりの光景に。
いよいよ開門


?スタジアム

ようやく中に入ると。席はすでに棒やマフラーで埋まっている状態。一応始発できているんですが(仲間がですが)・・
すぐに溢れかえったレッズ側。
激混み・・・

スタジアム自体は改修工事があったようですが、万博に近い感じでしょうか。比較的傾斜もありました。ただいかんせんキャパが小さいのが残念。まあ数年前に存続の危機にあった甲府的には丁度良いのでしょうけども。
最前列より
メインスタンド
バックスタンド


?敵サポ

一応向こうもクルヴァを意識した陣取り方。
さらに瓦斯臭くなったような

最後に見たのは2年前のさいしんカップの時(熊谷)でしょうか。
あの『♂』のダンマクもまだ使っているようで。

あの時は「みんなで歌おう〜」なんてやってた甲府サポですが、今はもうありふれた応援のスタイルになっていて残念。

ただ、一度「甲府」を「豆腐」と思っちゃうと、後はもう「豆腐」としか聞こえませんでしたw
「We are KOFU!We are KOFU!」とかやっているのですが、「ウィーアー豆腐」に聞こえて、笑いをこらえるのが辛かったです。

まあまた4ヵ月後に会いましょう。
「彩の国」でお待ちしております。


勝つしかない
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26 July

夏の駒場の90分

連勝街道へ
■Jリーグ 第15節
 浦和レッズ 1-0 大分トリニータ(駒場)


前節首位川崎からアウェイで勝ち点3をもぎとり、そして今回のホーム駒場に戻っての大分戦。
川崎戦の勝利を無駄にしないためにも絶対に勝ち点3を取らなければいけない試合。

前半はお互い無理はせず、様子を見つつの動き。
ただでさえ連戦で疲労が溜まっているのに、さらに暑さもあったため、(いくらオシムがいたとはいえ)ななかなか厳しいものもあったでしょう。
アレの動きの鈍さ、特に伸二のパス&ゴーの”ゴー”がないのが気にないました。これを疲れていたとみるか、バランスをとっていたとみるか・・。

前半の見せ場は達也のドリブル突破からのシュートが数本。特に闘莉王とのコンビで抜け出してのシュートは決定的でした。最も惜しかったのは前半終了前の相手ゴール前での闘莉王がヘッド落として→達也ボレーでしょうか。残念ながら至近距離でバー直撃でした。

危ない場面といえば、序盤のレッズがオフサイドトラップをかけ損ねて打たれたループ気味のシュートと、30分過ぎの右サイドを突破されてのシュートと2度ほどだったでしょうか。どちらも相手のミスキックによって助かった感じでしたが・・。


後半は、いきなり相馬の出番でした。交代したのはアレ。
アレの動きのキレもそうでしたが、クロスやプレースキックの精度もあまりよくなかったので、まあ妥当な交代なのかもと思いつつも、ここ2試合アレ・相馬が同時にピッチに立つことが続いていたので意外な感じもありました。

前半はどちらかというとレッズがボールを支配していましたが、後半はレッズの運動量が落ちて大分に支配され、カウンター攻撃中心のレッズ。
ゴール前で相手にフリーで打たれるも山岸がなんとか体に当ててセーブという場面も何度かありました・・。

膠着状態は続き、ひょっとしてこれは・・・という空気がすでに流れ出していた35分。達也が伸二と交代で入っていた”裏”ファンタジスタ・ウッチーへボールを預けると、ウッチーが絶妙の折り返しを達也へ。そして達也が落ち着いてゴールを決めてついにリード!

残り10数分。これを全員で、最後は酒井も投入して守りきってなんとか勝ち点3を獲得。

本当に苦しい試合でした。
優勝のためにはこういう苦しい試合でも勝ちきる勝負強さが求められてきますね。

しかし、これで終わったと思うなよ大分!昨年の大分での惨劇を俺達は忘れちゃあいない。1ヵ月後にそちらでまた会おう。

ただその前にやらねばいけないことがあるわけで。
まず次の甲府戦。ここできっちり3ポイントを積み上げること。とりあえず順位は気にせず、今はただ目の前の試合に勝つことだけに集中ですね。頑張りましょう!

お疲れさまでした
今日の駒場は平日にしてはなんとく雰囲気が良かったような。
コールリーダーの良く言う
「俺の好きな駒場」
とはちょっと違うかもしれないけど、私的には『俺の好きな駒場』でした。


どことなく懐かしい空気

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22 July

勝利への一体感

後半戦、ここから走るぞ!
■Jリーグ 第14節
 川崎フロンターレ 0-2 浦和レッズ(等々力)


「今日は絶対に勝ちたい!」
普段以上に気持ちの入った川崎戦。
後半戦初戦を落としてしまって連敗は許されなかったし、なにより優勝戦線に残るためには首位にいるこの川崎を引きずり下ろさなければならないし、ナビスコの借りもある。
絶対に負けられない戦いではなく、絶対に勝たなければいけない戦い。

試合は、中盤でしっかりパスを繋いでくる川崎に対し、ロングボールで達也に裏のスペースを走らせるかたちを多用するレッズ。また、長谷部が戻ってきたことで前に出て積極的に飛び出してチャンスを作りだす伸二。クロスに飛び込んで相手DFと交錯しながらもヘディングで競り合って、そのボールが惜しくもバーに弾かれる場面や、アレのクロスに飛び込むも惜しくも届かずといったシーンも。

とにかく、首位相手だろうがアウェイだろうが一歩も引かないレッズ。

前半30分、誰もが待ち望んでいた瞬間がやってきました。
闘莉王がプジョルばりのカット&オーバーラップで右サイドを突破すると、さらに伸二とワンツーで抜けて達也へパス。達也はキレのある動きで中央に切り込み、一瞬の隙をついて思い切り左足を振りぬくと、ボールはゴールへきれいに一直線。
新潟戦で絶対に近いうちに決めるだろうと思っていましたが、この重要な試合で、しかも先制ゴール!それに実に達也らしいゴールでした。


この後、まさかの展開が・・
暢久が立て続けにイエローをもらって退場。
おーい!!ジョージっっ!!!

現場ではさすがSR、またやってくれたな!としか思えませんでしたが、帰って確認したら1枚目はよくわかりませんでしたが(おそらくジョージへの異議かなんかでしょう)、2枚目は相手にしっかり肘が入っていました・・。

ここからは相手の波状攻撃が続くも、なんとか凌いで前半終了。

ここで、選手達への
「選手は10人でも俺達がいる!俺達がその分をカバーする!後半も共に戦おう!」
というメッセージのような We are REDS。


後半が始まるとすぐ、達也が攻め込み相手ペナルティエリアで倒されるもPKならず。ここはやはりSRジョージ。

その後、平川が達也と伸二のトライアングルで相手DFを突破するとキーパーと1対1になり、すかさずシュート!が、惜しくもキーパーに止められてしまう。

さらに平川のクロスからボールがこぼれ、フリーの伸二がミドルシュートを放つもゴールならず。これも決定的な場面でした。

相手の波状攻撃を人数をかけてしかっり守り、うまくボールを奪うと、無駄に前にいかずじっくり攻めるレッズ。

この後、守りでいっぱいいっぱいになりつつあった長谷部がウッチーと交代。さらに平川と相馬も交代。

そしてさらに達也と永井もチェンジ。
直後、アレが中盤をうまく突破すると、相手と3対2という状況へ。W杯ブラジル戦で見せた玉田へのアシストを思い起こさせるパスで永井へ。相手DFがセルフジャッジで止まると、あとは永井がこの日のファーストタッチとなるシュートでゴールに流し込んで追加点!どうしても欲しかった2点目がついに決まった!!


あとは、相手のシュートがポストに当たったり、山岸のスーパーセーブなどもありましたが、どうにか守りきってタイムアップ!
暢久を欠きながらも素晴らしい完封勝利となりました!

選手達の挨拶後もう一度、
We are REDS!!


結果的に、10人になったほうがより集中力が高まって動きがよくなるという、まあありがちなパターンに。

それにしても280日ぶりの達也のゴールは本当に素晴らしい!
皆が待っていたと思うし、何より達也自身も待ち望んでいたゴールでしょう。本当に良かった。
それと、伸二のこの日見せたパフォーマンスは素晴らしかった。前線に良く飛び出してチャンスを作ったし、時には中盤では前節のようにミスもなく落ち着いて捌いたし、何より良く走っていた!これはオシム効果じゃないよね?!
達也、伸二だけじゃなく皆素晴らしかった。よく頑張った。


この流れを絶対に断ち切りたくないので、次の駒場、しっかり勝ち点3を積み上げたいですね。
いい試合をした後の次の試合で格下に取りこぼし・・というのはもう本当にやってはいけないでしょう。昨年の国立ヴェルディ戦後の大宮戦しかり、東京戦後の神戸戦しかり。
例え相手が格下だとしても、そう思わせるような雰囲気にしちゃうのがよろしくないし、大分は調子を上げているので油断できない相手。そもそも昨年は大分に勝ててないのです。

(『シュラバスリー』の3つめのことなんか気にせずに)自分達は自分達のやるべきことをしっかりやりたいですね。


【今日の出来事】
開門直前に突如レッズ側の並びに現れた川崎サポ。レッズサポ5人に1人の割合ぐらいで握手を求めている。アウェイ側に並んでた人なら誰もが見かけてたと思いますが。
そういえば昨年、川崎サポに「なかなかこういう機会もないので」とか言われて同じように握手を求められましたが(別に拒否はしませんでしたが)、そのサポとは別人と思われ、今回の川崎サポはかなり念入りに握手をしてまわっている・・。
開門直前で臨戦態勢に入っているのに、あからさまに他サポの格好でそのような行動をされてもね・・・挑発されるよりかはマシかもしれませんが・・。
ひょっとしてこれって川崎名物?!
長ーい列



お疲れさまでした
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19 July

達也復活

もどかしい敗戦
■Jリーグ 第13節
 アルビレックス新潟 2-1 浦和レッズ(新潟)


2ヶ月ぶりにリーグ再開。
この大事な時にシトン、ロビーが不在、そして長谷部も出れない状況ですが、しかし、ついに、達也が復帰!
リーグ負けなしの新潟からきっちり勝ち点3を取って、達也の復活を祝いたいところでしたが・・


試合は序盤、動きの悪いレッズに対し、新潟は連動性のある動きでゲームを支配。

その流れのまま先制点は新潟でした。
10分程経過したところで、伸二が相手エジミウソンを倒してしまいFK。エジミウソンが伸二の手を借りて起き上がっている間に素早くリスタートされると、ボールはサイドへ。サイドから放り込まれると、いつの間にか前線にいたエジミウソンに渡り、すかさずミドルシュート。ボールは山岸がなんとかセーブできるかという感じでしたが、堀之内に当たってコースが変わり、ポストに当たって逆のポストにまた当たって結局ゴール・・。

前半30分あたりで、なんとか攻撃になってきたレッズ。スローインからの啓太のミドルや、闘莉王のポストプレー?から平川のシュートなど。
CKからゴール前にボールがこぼれ、相手キーパーの目の前で伸二がボレーという決定的な場面もありましたが、これもキーパーに防がれてしまう。

なんとか前半のうちに同点としておきたいところでしが、ゴールは奪えず前半終了。

後半、最初の見せ場はアレの直接FKでした。惜しくもバーに弾かれるというシュート。そこからは達也の突破を中心に攻められるようになってくると、60分あたりでは先ほどと同じ位置でもう一度アレのFK。これも得点には繋がりませんでしたが、この後「アレ浦和」にのって、いよいよ押せ押せモードへ。

ここで平川に代わって黒部が投入される。
ギドにしては珍しく早めの黒部投入だなと思いましたが、こういう状況では納得の交代だと思わざるを得ないものはありました。


この直後、伸二のパスが相手にカットされ、そのまま突破されて山岸と1対1かと思われたところでなんとか堀之内がブロックし、失点を免れたという場面が。
あわやという感じでしたが、前半にも伸二がボールを持ったところで、パスの出しどころがなく後ろに苦し紛れに戻したらエジミウソンに渡ってしまい、山岸がゴールを空けていたためロングシュートを打たれるという場面がありましたが、これらは決して伸二のだけのミスじゃないでしょう。
後半のは坪井との連携ミスでしたが、前半のはあきらかに周りの動きがなかったため伸二もどうしようもないという感じでした。

この決定的な場面を防いだというのに、その後の相手CKであっさり追加点を献上・・。

その後、キラーパスに走らない伸二に怒号の嵐が・・
このプレーに関係ないと思うけど、そのあと伸二は相馬と交代。
(アレと相馬の競演を見るとは思わなんだ・・)

試合前、岡野が投入されるような苦しい展開にはなるまいと思ったが、結局この日も岡野投入。
このあたりから新潟の時間稼ぎが目立ち出す。

残り5分というところで、暢久のスーパーロングシュートが決まるといよいよレッズの波状攻撃。
しかし、ここからは1分おきに新潟の選手がピッチに寝て痛がるという状況で、なかなかたたみ込めず。ロスタイム5分というのがそれを物語っていました。

結局最後、歓声と共にこの日3回目となる、オレンジ色のスタンドがパーッとなる光景が見えて、この日の戦いは終わりました。


リーグ再開初戦という大事な試合で勝てなかったのは非常に残念ですが、この日フル出場の達也の動きは素晴らしいものがありました。あとはもうゴールだけですね。
相手のタックルをものともせず、ペナルティエリアを鋭くえぐる動きが何度もありましたが、今年のレッズでこういうプレーができる選手があまりいなかったので、今後が本当に楽しみです。


次は、首位の川崎。
優勝争いに踏みとどまるために絶対勝たなければいけない試合。ナビスコの借りもあるし、なんとしてもここは勝ち点3をもぎ取りたいですね。勝ちましょう。



#オマケ

?梅雨明けはまだ?
この日も出発前は雨が降ってていい加減にしてくれという感じでしたが、新潟に到着すると雨は上がって晴れていて暑い!昨年の最終戦からしたら考えられない暑さでしたが、梅雨とはいえ夏ですからねえ。

到着直後
快晴ですよ

開門時には雲もでてきましたが・・
相変わらず長い列。みんな仕事は?
スタジアム突入時

?おやつ
お菓子だろうがなんだろうが、スタジアムでもらえる食料は非常にありがたいわけで、この日もこんなものが。
と、思ったらこの場で食えねーものかよっ!コレ


等々力では絶対負けられない
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